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転倒予防のプロが教える、骨折知らずの整体メソッド
転倒は、ただ転ぶだけでなく、骨折や頭部外傷といった深刻なケガにつながり、生活の質を大きく低下させる要因となります。特に高齢者の場合、一度転倒すると、それがきっかけで寝たきりになったり、認知症が進行したりすることもあります。
転倒がもたらす影響
転倒は、以下のようなさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
骨折: 大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折など、重篤な骨折は手術や長期入院を必要とします。
頭部外傷: 転倒による頭部外傷は、意識障害や脳出血など命に関わる事態につながることもあります。
活動性の低下: 転倒への恐怖心から外出を控えるようになり、筋力低下や社会性の低下を招き、さらなる転倒リスクを高める悪循環に陥ることがあります。
生活の質の低下: 転倒によるケガや恐怖心は、日常生活に大きな制限をもたらし、精神的な落ち込みやうつ病のリスクも高めます。
転倒リスクの要因
転倒リスクを高める要因は多岐にわたりますが、主に身体的要因と環境的要因に分けられます。
身体的要因: 筋力低下、バランス能力の低下、視力・聴力の低下、めまい、ふらつき、服薬による影響、骨粗しょう症など。
環境的要因: 段差、滑りやすい床、暗い照明、整理されていない物、適切な歩行補助具の欠如など。
2.整体の役割

整体は、人体の構造(骨格や筋肉)にアプローチすることで、転倒リスクの軽減に間接的に貢献します。
①バランス能力の向上
体の軸である脊柱や骨盤の歪みを整えることで、重心が安定し、バランス能力の向上が期待できます。
②姿勢の改善: 猫背や左右の傾きなど、姿勢の歪みはバランス感覚を損ねる原因となります。整体により正しい姿勢を維持しやすくなることで、ふらつきにくくなります。
③体幹の安定: 骨盤周りの筋肉を整え、体幹を安定させることは、歩行時のふらつきを抑え、転倒しにくい体づくりにつながります。
④筋力・柔軟性の維持・向上
整体は、固まった筋肉をほぐし、関節の可動域を広げることで、柔軟性の向上と適切な筋力発揮を促します。
股関節・膝関節の柔軟性: 足がしっかり上がり、歩幅を広げて歩けるようになることで、つまずきにくくなります。整体で股関節や膝関節周りの筋肉の緊張を緩和し、スムーズな動きをサポートします。
足首の機能改善: 足首の柔軟性が低いと、とっさの時に地面に足がつきにくく、バランスを崩しやすくなります。足首の調整は、安定した歩行に不可欠です。
⑤神経機能への影響
自律神経のバランスを整え、脳への血流を改善することで、運動機能や感覚機能の向上にも間接的に寄与する可能性が考えられます。
⑥感覚統合の促進: 体の歪みが改善され、筋肉の緊張が和らぐことで、地面からの情報や体の位置感覚が脳に伝わりやすくなり、より正確な体のコントロールが可能になります。
⑦心身のリラックス: 整体によるリラックス効果は、ストレスを軽減し、集中力や判断力の向上にもつながることがあり、これも転倒予防において間接的なメリットとなります。
転倒による骨折で最も多いのは、以下のような場所です。
a.大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)

太ももの付け根部分にある骨で、転倒の際に股関節を強く打ち付けることで骨折しやすい部位です。
影響: 一度骨折すると、寝たきりになるリスクが非常に高く、日常生活動作(ADL)の低下に直結します。
特徴: 手術が必要になることが多く、回復にはリハビリが欠かせません。痛みが強く、歩行が困難になるため、生活の質への影響が大きいです。
b.橈骨遠位端(とうこつえんいたん)

手首の骨で、転倒した際に手をついて体を支えようとするときに骨折しやすい部位です。
影響: 日常生活でよく使う手首の骨折なので、着替えや食事など、さまざまな動作に支障が出ます。
特徴: 高齢者に多い「コーレス骨折」と呼ばれる変形がよく見られます。ギプス固定や手術が必要になることがあります。
c.脊椎(せきつい)

背骨のことです。特に胸椎や腰椎と呼ばれる部分で、しりもちをつくような転倒で骨折しやすい部位です。
影響: 脊椎の骨折は「圧迫骨折」と呼ばれることが多く、強い背中の痛みを生じ、体を起こしたり座ったりするのが難しくなります。
特徴: 骨粗しょう症が進んでいると、わずかな衝撃でも骨折することがあります。
d.腕の骨

肩に近い部分の上腕骨や、肘から手首までの橈骨・尺骨も、転倒した際に体を支えようとして腕をついたときに折れやすい部位です。
影響: 肩の動きや腕の機能に大きな影響を与え、日常生活の動作を制限します。
特徴: 骨折の部位や程度によっては、手術が必要になることもあります。
e.その他の部位
肋骨(ろっこつ): 横向きに倒れたり、何かにぶつかったりすることで骨折することがあります。
骨盤(こつばん): 重い転倒や、高い段差からの転落で骨折することもあります。
②高齢者が骨折しやすい理由
高齢になると、骨折しやすくなるいくつかの理由があります。
a.骨粗しょう症: 加齢とともに骨密度が低下し、骨がもろくなるため、骨折しやすくなります。女性は閉経後に特にリスクが高まります。
b.バランス能力の低下: 筋力の低下や平衡感覚の衰えにより、ふらつきやすくなり、転倒しやすくなります。
c.反射神経の低下: とっさの時に体を支える反応が遅れるため、転倒した際に受け身がとれずに直接骨に衝撃が伝わりやすくなります。

転倒を予防するためには、ご自身の体の状態を知り、生活環境を整えることが大切です。
a.体力とバランス能力の維持・向上
年齢とともに筋力やバランス能力は低下しやすくなりますが、意識的に体を動かすことで維持・改善できます。
b.ウォーキング: 毎日少しの時間でも良いので、歩く習慣をつけましょう。正しい姿勢で、両腕を振りながら歩くのがポイントです。
c.かかと上げ・つま先上げ運動: 椅子に座ってでもできる簡単な運動です。ふくらはぎやスネの筋肉を鍛え、歩行時の安定性を高めます。
d.片足立ち: 壁や手すりにつかまってでも良いので、片足で立つ練習をしましょう。バランス感覚を養うのに効果的です。慣れてきたら、目を閉じてチャレンジするとさらに効果が上がります。
e.スクワット: 椅子から立ち上がる際にお尻を軽く触れる程度に腰を下ろすハーフスクワットなど、軽めのスクワットは太ももの筋肉を鍛え、立ち座りを安定させます。
f.ストレッチ: 関節の柔軟性を保つために、簡単なストレッチを毎日行いましょう。特に股関節や足首の柔軟性は重要です。
②高齢者のための環境整備
住み慣れた家の中にも、転倒の原因となる落とし穴がたくさんあります。安全な住環境づくりを心がけましょう。
a.床の整理整頓: 部屋のコード、敷物、段差など、つまずきやすいものを取り除きましょう。滑りやすいマットは裏に滑り止めをつけたり、固定したりする工夫を。
b.照明の確保: 廊下や階段、トイレなど、暗い場所には常に照明をつけ、足元を明るく照らしましょう。夜間に起きる際に使うフットライトなども有効です。
c.手すりの設置: 階段や浴室、トイレ、玄関など、必要に応じて手すりを設置しましょう。体を支える場所があることで、安心して移動できます。
d.浴室・トイレの安全対策: 浴室の床には滑り止めマットを敷き、浴槽の出入りには手すりを利用しましょう。トイレにも手すりがあると立ち座りが楽になります。
e.適切な履物: 自宅内では、底が滑りにくく、かかとのある安定した室内履きを選びましょう。外出時は、サイズが合った、歩きやすい靴を選びます。
③その他の注意点
a.定期的な健康チェック: 定期的に健康診断を受け、視力や聴力、平衡感覚などのチェックを受けましょう。必要に応じて眼鏡や補聴器を調整するのも大切です。
b.薬の管理: 処方されている薬の中には、めまいやふらつき、眠気を引き起こすものがあります。不安な場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
c.体調の良い時に外出: 体調が悪い時や、寝不足の時は転倒のリスクが高まります。無理せず、体調の良い時に活動するようにしましょう。
5.最後に
転倒や転落などによって命を落とされる方は年間1万人程度おられます。コロちゃん騒動のはじまった2020年にはコロちゃんで命を落とされた方の数は3,400人程度に対して、転んで命を落とされた方は9,000人程度でした。どちらのほうが恐ろしかったのでしょうか?
ここ数年間当院に来院される方の免疫力を見ていると、全体的に落ちているように感じる今日この頃。
「足腰に不安を感じる」
「免疫力の低下に不安を感じる」
このような身体の悩みに対しても整体という切り口で腰痛や膝の痛みにアプローチしたり、血行促進によって免疫力を高めたりすることができるかも知れませんね。






